
高齢者を狙う犯罪対策|家族で守る安心・安全な暮らし
はじめに
高齢者を狙った犯罪には、電話でお金をだまし取る
特殊詐欺、自宅を訪問して高額な商品を売りつける
悪質商法、空き巣、ひったくり、インターネットを
利用した詐欺など、さまざまなものがあります。
こうした犯罪は、犯人が警察官や市役所の職員
銀行員、家族などを装い、相手を信用させたり
不安にさせたりして金銭をだまし取ることが特徴です。
「自分は大丈夫」「知らない人には気をつけている」と
思っていても、犯人は巧妙な話術で近づいてきます。
大切なのは、本人の注意だけに頼らず、家族で
防犯知識を共有し、日頃から相談できる環境をつくることです。
この記事では、高齢者が被害に遭いやすい犯罪の手口と
具体的な対策、家族で取り組みたい防犯習慣について
わかりやすく解説します。
高齢者が狙われやすい犯罪とは
高齢者を狙う犯罪は、特定の場所や時間だけで発生する
わけではありません。自宅の固定電話、玄関先、外出先
スマートフォンなど、日常生活のさまざまな場面に
危険が潜んでいます。
特に注意したいのは、次のような犯罪です。
1. 電話を利用した特殊詐欺
息子や孫、警察官、市役所の職員、金融機関の
担当者などを装って電話をかけ、現金やキャッシュカードを
だまし取る手口です。
「会社のお金が必要になった」「医療費の還付金がある」
「あなたの口座が犯罪に使われている」などと説明し
相手を慌てさせて判断する時間を奪います。
近年は、実在する警察署などを名乗ったり、SNSや
ビデオ通話を利用したりする手口にも注意が必要です。
2. 悪質な訪問販売や点検商法
突然訪問してきた業者が「屋根が壊れている」
「このままでは危険だ」「無料で点検する」などと
不安をあおり、高額な工事や商品の契約を
迫ることがあります。
すべての訪問業者が悪質というわけではありませんが
その場で契約を急がせる業者には警戒しましょう。

特に多いのが、
- 屋根修理
- 外壁工事
- 排水管清掃
- 消火器販売
- 健康食品販売
などです。
「近所で工事していて屋根が壊れているのを見つけました」
というセリフは典型的な勧誘文句です。
その場で契約せず、家族や知人に相談することが大切です。
契約してしまった場合でも、状況によってはクーリング・オフ
などの制度を利用できる場合があります。
強盗・押し込み犯罪について詳しく知りたい方は
こちらの記事も参考にしてください。
闇バイト強盗・匿名・流動型犯罪グループから家を守る防犯対策
3. 空き巣や侵入犯罪
留守中や、住人が在宅していても目を離した隙を
狙って侵入する犯罪です。
玄関や窓の施錠忘れ、防犯対策が不十分な窓
合鍵の管理不足などが被害につながる場合があります
犯人は事前に下見を行い、
- 郵便物が溜まっている

- 夜でも明かりがつかない
- 防犯設備が少ない
などを確認しています。
住宅への侵入対策では、窓と玄関の防犯が重要です。
無施錠や補助錠のない窓は狙われやすいため注意が必要です。
詳しくは
空き巣から家族を守るための防犯完全ガイド
をご覧ください。
4. ひったくりや路上での窃盗
買い物帰りや銀行からの帰り道などに、バッグや財布を狙われることがあります。
バッグを車道側に持つ、周囲への注意が薄れる
現金を人目につく状態で持ち歩くといった状況には
気をつけましょう。
5.インターネットを利用した詐欺
偽の通販サイト、架空料金の請求、投資詐欺
SNSを通じて親しくなった相手からの金銭要求などがあります。
スマートフォンを使う機会が増えた方は
インターネット上でも慎重な対応が必要です。
近年はSNSや闇バイトを利用した強盗事件も発生しています。
強盗などの侵入犯罪への備えとして、住宅の施錠、防犯設備
訪問者への対応などを家族で確認しておくことが重要です。

特に、
- 現金を自宅保管している
- 一人暮らし
- 高齢夫婦のみ
といった家庭は注意が必要です。
高齢者を守るための電話や訪問に対する対策
高齢者の犯罪対策で、まず取り組みたいのが電話への対策です。
電話を使った詐欺では、犯人が相手の不安や親切心につけ込み
短時間で金銭をだまし取ろうとします。
1. 防犯機能付き電話を活用する
特殊詐欺対策の一つとして、防犯機能付き電話を活用する方法があります
電話を録音する機能や、迷惑電話を知らせる機能などを利用することで
不審な電話への警戒につなげられます。
固定電話を利用している家庭では、防犯機能付き電話の
導入も検討しましょう。
主な機能には、次のようなものがあります。
・通話前に警告メッセージを流す機能
・通話を自動録音する機能
・非通知の電話を拒否する機能
・電話番号を表示する機能
機器によって搭載機能は異なります。家族が設定を手伝い、本人が使いやすい状態にしておくことが大切です。
2. 家族だけの合言葉を決めておく
オレオレ詐欺などでは、息子や孫を装って電話を
かけてくる場合があります。
そこで、家族だけが知っている合言葉や、本人確認の
ための質問をあらかじめ決めておくと役立ちます。
ただし、合言葉を知っているだけで本人だと決めつけず
登録済みの電話番号にかけ直すなど
別の方法でも確認しましょう。
例えば、
- ペットの名前
- 家族旅行の思い出
- 子どものニックネーム
などです。
家族しか分からない情報を事前に決めておくことで、電話の相手が
本当に家族なのか確認するきっかけになります。
3. 電話や訪問による特殊詐欺への対策
高齢者の犯罪対策で、まず取り組みたいのが電話への対策です。
電話を使った詐欺では、犯人が相手の不安や親切心に
つけ込み、短時間で金銭をだまし取ろうとします。
知らない電話にはすぐに対応しない
知らない番号から電話がかかってきても
すぐに信用する必要はありません。
相手が警察官や市役所の職員、銀行員を名乗っても
電話だけで本物だと判断しないことが大切です。
不審な電話を受けたときは、次の対応を心がけましょう。
・相手の話をうのみにしない。
・氏名や住所、口座番号などの個人情報を伝えない。
・暗証番号やインターネットバンキングの認証情報を教えない。
・現金やキャッシュカードを渡さない。
・いったん電話を切り、家族や警察などに相談する。
相手から「誰にも話してはいけない」「今すぐお金が必要だ」と
言われても、急いで行動する必要はありません。

訪問販売や工事業者の場合、
- 名刺をもらう
- 会社名を確認する
- 家族へ相談する
という手順を徹底しましょう。
急がせる業者は特に注意が必要です。
4. 防犯カメラやセンサーライトを設置する
犯罪者は「見られること」を嫌います。

そのため、
- 防犯カメラ
- センサーライト
- 防犯ステッカー
は高い抑止効果があります。
私自身、電気工事や防犯カメラ設置に関わった経験があります。
実際の設置では、カメラや照明の位置によって見え方が変わるため
単に設置するだけでなく、玄関や駐車場など必要な場所を適切に
カバーすることが大切だと感じています。
詳しくは 防犯カメラは
防犯カメラは本当に抑止力になるのか?
をご覧ください。
高価な設備でなくても、防犯意識を示すだけで犯罪者への
心理的なプレッシャーになります。
5. 外出時は玄関と窓を確実に施錠する


短時間の買い物でも、玄関や窓の鍵をかける
習慣をつけましょう。
2階以上の窓でも、侵入される可能性があるため
油断は禁物です。
家族で外出前の施錠確認を習慣化すると
鍵のかけ忘れを防ぎやすくなります。
侵入犯罪対策として、
- 補助錠
- 防犯フィルム
- 面格子
- ディンプルキー
などを活用しましょう。
侵入に時間がかかる家ほど犯罪者は敬遠します。
侵入に時間がかかるようにすることは、侵入を諦めさせる
ための防犯対策の一つです。
窓の防犯性能を高める
窓は住宅への侵入経路になることがあります。
必要に応じて、補助錠、防犯フィルム、防犯性能に
配慮した窓やガラスなどを検討しましょう。
防犯フィルムなどは、製品や施工方法によって
効果が異なります。設置場所や窓の種類に
合った製品を選びましょう。
6. 地域の見守り活動を活用する
自治体、地域包括支援センター、民生委員
地域の防犯活動など、地域で利用できる見守りの
仕組みを確認しましょう。
一人暮らしの高齢者の場合、家族だけですべてを
担うのではなく、地域の支援も活用することで
安心して暮らせる環境づくりにつながります。
犯罪者は近所付き合いの少ない地域を狙う傾向があります。
自治会や防犯パトロール活動への参加は大きな
防犯効果があります。
私自身も自治会で防犯活動に携わった経験がありますが
住民同士が顔見知りになることで不審者を発見しやすくなります。

地域の人同士が顔を知っていると、不審な出来事に気付きやすく
なる可能性があります。自治会や地域の防犯活動など
無理のない範囲で地域とのつながりを持つことも防犯につながります。
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家族ができる見守り対策
高齢者本人だけでなく、家族のサポートも重要です。
以下のような取り組みをおすすめします。
家族で決めておきたい5つのルール
-
- 不審な電話が来たら家族に相談する
-
- お金の振り込みは一人で判断しない
-
- 知らない訪問者を家に入れない
-
- 家族間の連絡方法を決めておく
-
- 困ったときの相談先を共有する
罪被害防止につながります。
-
インターネット・スマホを利用した詐欺
- 不審なSMS
- 偽メール
- フィッシングサイト
- 偽のサポート画面
- ネット通販詐欺
- 「未払いがあります」などの架空請求
URLをすぐにクリックしない
ID・パスワード・カード情報を入力しない
不安になったら家族に相談する
まとめ
高齢者を狙う犯罪は年々巧妙化していますが、多くの犯罪は
事前の備えで防ぐことができます。
特殊詐欺対策として防犯電話を活用し、訪問販売には慎重に
対応しましょう。また、防犯カメラや補助錠などで住宅の
防犯性を高めることも重要です。
そして何より大切なのは、「自分は大丈夫」と思わないことです。
家族や地域と協力しながら防犯意識を高め、安心して
暮らせる環境を作りましょう。
日頃からの小さな対策の積み重ねが、大切な命や財産を
守ることにつながります。
【参考情報】
警察庁・SOS47「手口一覧と今日からできる対策」
https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/case/
警察相談専用電話:#9110
緊急の事件・事故:110番
消費者ホットライン:188
※犯罪の手口や対策は変化することがあります。
最新の情報は、警察庁、各都道府県警察、消費者庁
などの公式情報をご確認下さい。

